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今日分享的是宫泽贤治的童话故事。
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めくらぶどうと虹(にじ)(ニ) 宮沢賢治(みやざわけんじ)
東(ひがし)のはい色(いろ)の山脈(やまなみ)の上(うえ)を、つめたい風(かぜ)がふっと通(とお)って、大(おお)きな虹(にじ)が、明(あか)るいゆめの橋(はし)のようにやさしく空(そら)にあらわれました。
そこでめくらぶどうの青(あお)じろい樹液(じゅえき)は、はげしくはげしく波(なみ)うそうです。きょうこそ、ただのひとことでも、虹(にじ)とことばをかわしたい、丘(おか)の上(うえ)の小(ちい)さなめくらぶどうの木(き)が、よるのそらにもえる青(あお)いほのおよりも、もっと強(つよ)い、もっとかなしいおもいを、はるかの美(うつく)しい虹(にじ)にささげると、ただこれだけを伝(つた)えたい、ああ、それからならば、それからならば、実(み)や葉(は)が風(かぜ)にちぎられて、あの明(あか)るいつめたいまっ白(しろ)の冬(ふゆ)のねむりにはいっても、あるいはそのままかれてしまってもいいのでした。